
キリストの復活(トシュボーニの祭壇画部分)
トシュボーニ(ドイツ語ではヴィッティンガウ)近郊で発見された3枚の板絵「キリストの復活」「オリーヴ山のキリスト」「キリストの埋葬」はサイズ、図像(裏面には3人ずつの聖人・聖女)、様式などから同一祭壇画の一部と考えられている。記録からトシュボーニのアウグスティヌス会修道院聖堂の祭壇画とされ、1380年にその聖堂で天井の工事が行われているのでそれ以後の完成とされている。
作者「トシュボーニの画家」はテオドリック親方の素朴で力強い表現から脱して、色彩・形態で神秘的イメージの表現を目指している。赤い星空を背景に浮いているようなキリスト、強い明暗のコントラストなど。その一方棺の周りにいる兵士たちは写実的に描かれている。
国際ゴシック様式のボヘミアでの代表的作例。この作品を基準としてプラハ国立美術館の「キリストの磔刑」などいくつかの作品がこの作者に帰属されている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1380年代
キリストの復活(トシュボーニの祭壇画部分)
1385〜90年頃 板 132×92cm
プラハ 国立美術館
作者「トシュボーニの画家」はテオドリック親方の素朴で力強い表現から脱して、色彩・形態で神秘的イメージの表現を目指している。赤い星空を背景に浮いているようなキリスト、強い明暗のコントラストなど。その一方棺の周りにいる兵士たちは写実的に描かれている。
国際ゴシック様式のボヘミアでの代表的作例。この作品を基準としてプラハ国立美術館の「キリストの磔刑」などいくつかの作品がこの作者に帰属されている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1380年代
1385〜90年頃 板 132×92cm
プラハ 国立美術館
